2023年8月5日

409話 チームワークのレベル

チームワークという言葉にはレベルがある事をご存じでしょうか?

表面的なチームワークは、同僚が困っていれば耳を傾け、その人の不満やストレスを黙って聞いて同調すること。

一見、連帯感も生まれますし、何となく皆で前に進んでいる感覚が芽生えるかもしれません。

しかし、本当にそれで前に進むのかというとそうとも限らないのです。

チームという語源は諸説ありですが、「引っ張る」という意味だそうです。

では、どこに向かって引っ張るのか?

それは目的に沿った目標に向けて引っ張るという事ですね。

という事は、一人一人が自分で引っ張る意識を持たないと、全員が「誰かが引っ張ってくれるだろう」という、もたれ合いのチームになってしまいます。

まずは目的と目標を合意形成した上で、自立した人たちの集団でありたいものです。

 

サッカーのキングカズこと三浦知良選手は、50代半ばにして現役のトッププレイヤー。

若い頃にブラジルに渡り、Jリーグ創設の功労者となり、今では当たり前になりつつあるヨーロッパ移籍のきっかけを創った方です。

先日、カズ選手の言葉を聞きました。

「J2・J3(いわゆる2軍3軍)でくすぶっている選手の中には『環境を変えてほしい』とチームに要望を出す選手がいる。J1で活躍している選手は自ら環境を変えようとする」

これは仕事でも同じだなと思います。

プレジャーサポートは「働きがいを創造する」ことを目的に集まった組織です。

また「自分の役割に自信を持ち、互いの価値を認めあえる社会を創る」ことをビジョンに掲げています。

しかし、決して「働きがいを創造してもらえる組織」ではないですし、「自分の役割に自分を持たせてもらえる組織」でもありません。

 

組織の中で何か環境を変えたいことがあるならば、自らの手で変える動きをした方がいいでしょう。

 

良いチームに身を置きたければ、まずは自分が自分を引っ張りましょう。

「いつか目が覚めたときに環境が変わっていれば良いな~」という人生を歩みたいのか、「働きやすい環境を創るために自らが動く」という人生を歩みたいのか、考えてみても良いですね。