2021年10月4日

307話 アラフォー、アラフィフ経営者へのメッセージ

9月から美容室向けの店長・店長候補の方向けのマネジメント研修をさせていただいております。
『コロナ禍で』が免罪符になる時代も終わりを告げようとしており、いよいよ分岐点に立っているなと感じ、
開催に踏み切りました。

何が分岐点なのかと申しますと、いわゆるアラフォー、アラフィフ経営者がこれからどうなるのかという分岐点です。
僕たちアラフィフの経営者は、アラ還と呼ばれる今の60代前後の方々に教育を受けてきました。
そのアラ還と呼ばれる方々は高度成長期を支え創造的時代を創り、多くの方々が成功体験を築きました。

その方々から受けた我々の教育は『背中を見て真似ろ。』という、正しい答えを素早く打ち出し、
実直にそれをコピペするモデルです。
しかし、その我々が社会に出たころにバブルは崩壊し、様々な見方があるものの『失われた30年』
という言葉を受け入れざるを得ない状態にはなっています。

その間、我々アラフィフの経営者は何をしてきたのかというと・・・。
人は教えられたとおりにしか教育をする事ができませんので、先輩たちに習ったように教えます。
『俺たちが正しい答えを導くので、背中を見ろ。』と。

そこでアラフォーの方々は優秀と言われる方ほど実直にそれを実行します。
しかし、時代は変わったのです。
アラ還の方々が築いてくださった成長時代のモデルを同じようにしても、うまくいく時代ではないのです。
しかし教え方が分からないので『スマホを見ずに背中を見ろ。』と言い続けます。

アラフォーの方々は疑問を抱きながらも、優秀と呼ばれる人たちほど自分たちに矢印を向け、
できない事が悪い事ととらえ(そう教えられているので)、必死でついてきます。
そんなアラフォーの先輩を見てアラサーの方々はこう思います。

『背中を見たら失敗する。』

ここで立ち止まって振り返ってみていただきたいのです。
自分の背中を見ることはできませんが、その後ろに答えがあります。

研修を受けてくださった方々には、上長に研修の報告をしてフィードバックをいただくという宿題を出しております。
その報告を受講いただいたチャームマーチ(https://charm-web.com/)の塚本社長から頂きました。

『いい学びができて、今起こってる事とリンクしていると話してくれてました。
これからもよろしくお願いします。』
とのことで、受講した店長から塚本社長への報告も共有いただいております。

『あらためてアウトプットすることで町さんの勉強会に参加させていただけたことに感謝です!
いろいろと教育や育成の基盤が変わる中で僕らに求められるマネジメントも変動していくんだと
今日話していてあらためて再確認できました!!
あとはええ話聞いたで終わらずに、それをどれだけ実行に移せるかをやっていきます!!』(一部抜粋)

こういった方々が私たちにとっての希望です。
その希望である彼ら彼女らが、希望を持ち続ける事ができるような組織づくりのお手伝いができればと思います。
改めて、アラフォー、アラフィフ経営者の方々へのメッセージ。

『背中を見ろ』ではなく、私たちが振り返ってみませんか?