2021年2月14日

301話 履歴書

プレジャーサポートでは障碍のある方々が働く事のお手伝いを
させていただいております。
大きくは二つに分かれるのですが、一つは『就労継続支援事業所』という
いわゆる作業所と呼ばれるようなところでお仕事を継続的に続ける福祉施設に
お仕事をお願いするケース。

そしてもう一つは『就労移行支援事業所』という、企業などに就職する為の
訓練を行う施設の方々に訓練の場を提供するケース。
先日、そちらの事業所から若い方が来社なさいました。

実習という形でうちの仕事をお手伝いしていただく為の面談です。
その履歴書を拝見させていただいて、興味深い事がありました。
僕自身は、採用時に履歴書は見ません。

表面的なラベルを見ても分からないことも多く、それを基に会話することに
あまり意味を見いだせないからです。
そもそも履歴書なんて精いっぱいお化粧した状態でその人の一面を見て、
入社した後に『おもてたんと違う。』となることの方が多いですし。
だから、採用面接のときも『どうせ作っているなら持ってきても良いけど、
わざわざ作るなら不要。』と伝えます。

が、せっかくお持ちいただいた履歴書ですから、全く見ないのも失礼ですし、
さらっと目を通すと・・・。
『会社に理解してもらいたい事』という欄があります。
★目を合わせることができません
★長時間集中力を維持できません

その他にも自信の”短所”と思われる個性が書かれています。
僕自身は、これを見て”良いな”と思いました。
最初から『目が合いません』と言われて、その上で採用したのであれば、
入社後に『〇〇さん、人と話すときは目を見て話しましょう。』という
互いのストレスは回避できるので。

もちろん、目を合わせなくてもいいとも思わないですが、少なくとも
それが分かっているならば、その事が重要要素となる仕事につかせなければ良いわけで。

そこは理解できたという前提で、今度は
1)言ったもん勝ち、開き直り、とならないにはどうすれば良いか?
2)苦手の克服より長所伸展の方がコスパが良い、という前提で、必要最低限の苦手克服とは何か?
を考えたいですね。