時間軸ってすごく大切だと思うんです。
例えば小学生の子どもに『将来の為に勉強した方が良い』といくら言っても聞いてもらえません。
その小学生がそのまま勉強せずに中学生になり、中間テストや期末テストの間際だけ勉強していたとします。
テストが返ってきた瞬間だけ反省するかもしれませんね。
『あと1週間早く勉強していれば。』
その学生がそのまま3年生になり、いよいよ受験となったときに大きな後悔をする事になります。
『行ける学校がない。』
*ここでは進学が良いという話ではなく、一つの選択肢がなくなったという意味でとらえてください。
それを繰り返して社会人になるときに後悔をする事になるかもしれません。
『残っている選択肢がない。』
では社会人になったらどうなるのでしょう?
これは僕の持論であって何か科学的根拠を整理できているわけでもないのですが、
伸び悩む人ほど時間軸がない気がします。
『“今”の努力に対する見返りを“今”求める』傾向にあるようです。
分かりやすく言うと、遠くの幸せより目先の楽を取りたがると言いますか・・・。
社内でもスタッフには『1週間後の自分に感謝されるような仕事の仕方を。』と勧めています。
俯瞰軸がある人(もしくは良い意味で怖がりな人)は、1週間後にバタバタするのが嫌だから、
“今”ほんのちょっと踏ん張れます。すると1週間後には
『あぁ、あの時事前に準備しておいて良かった!ありがとう、俺!!』となるわけですね。
それが時間軸のない人(もしくは悪い意味で楽観的な人)は、『まぁ良いか。』という思考なので
“今”前倒しで仕事ができません。すると1週間後には
『あぁ、あの時事前に準備してけばよかったのに・・・。』とすらなりません。
ただただ
『あぁ、何か急な仕事が舞い込んでくるな。忙しい忙しい。』
となるわけですね。
伸び悩む人の特徴として先行投資が苦手な人が多いように思えます。
例えば時間外勤務に関して、管理職に就くような人は時間外手当が付くとか付かないという判断軸ではないようです。
シンプルに今の仕事を前倒しでできる内にやっておこう。と考えています。
結果としてそういう人は上司からの信頼を得る事が出来ますから、徐々に仕事のステージが上がります。
方や伸び悩んでいる社員の方は『自分に与えられた時間の中でできる事』を考えます。
時間外勤務に関しても、
『管理職の人は時間外勤務とかを含んでお給料をもらってるから、長時間働くのは当たり前。
自分は与えられた時間で求められる成果を出すのが役割。』
という思考を持っている方が多いように思えます。
当然2人の間には大きな差が出てきます。
そこで【伸び悩む人】はこう言います。
『会社が残業するなと言うからしていないだけなのに。』
会社は『残業するな』と言いますが、『成果を出すな』とは言っていないはず。
あくまで『与えられた時間の中で、求められている成果をあげてほしい』というのが大前提です。
そこの都合の良い部分だけを端折ると、『残業するなと言うからしない』となるのでしょうが…
伸び悩む人は、仮に月に30時間残業をしたとしても望ましい成果を見込めないから、
会社としても『残業するな』としか言えないのかもしれないですね。
それならばその『残業しなかった30時間』を何に使っているのかが分かれ目になるのかもしれないですね。