2026年6月18日

【第0話】「働く」と「稼ぐ」は違う|なぜ教育型サロンの経営は苦しくなるのか?~それでも私たちは人を育てる~

序章 ~「働く意味」を育てなければいけない時代~

「何のために働くのですか?」

そう聞かれた時、多くの人は「お金のため」と答えるかもしれません。

もちろん、それは間違いではありません。

生活をするため。

家族を守るため。

好きなことをするため。

生きていくうえで、お金は必要です。

だから「稼ぐ」ことは、とても大切なことです。

そもそも“稼ぐ”という言葉は、「稲を家に持ち帰る」という意味から来ているとも言われています。

つまり、生活を支えること。

大切な人を守ること。

そのために必要な行為なのです。

だから、「お金のために働く」こと自体は、決して悪いことではありません。

しかし一方で、“働く”という言葉には別の意味があります。

“はた”を“らく”にする。

つまり、人が人のために動くこと。

誰かの困りごとを解決したり、役に立ったりすること。

それが「働く」ということです。

だから本来、働くという行為には、

「誰かの役に立てた」

という感覚が含まれていました。

そして人は、その感覚によって満たされます。

「ありがとう」

「助かった」

「またお願いしたい」

そんな言葉をもらえた時、お金とは違う嬉しさを感じることがあります。

つまり人は、

“誰かの役に立つことで、自分の存在価値を感じる”

生き物なのだと思います。

実際、本当に“儲かっている人”というのは、多くの人から支持されている人です。

“儲”という字は、「信者」とも書きます。

もちろん宗教的な意味ではありません。

それだけ、

「この人にお願いしたい」

「この人を応援したい」

と思ってくれる人がいるということです。

つまり、信頼され、人の役に立った結果として、お金が集まっているのです。

だから大切なのは、

「いくら稼ぐか」

だけではありません。

どのように人の役に立ったのか。

その対価を何に使うのか。

そこまで含めて、“働く”なのではないでしょうか。

美容業界は、本来それを感じやすい仕事です。

お客様の表情が変わる。

自信を取り戻す。

人生の節目に関わる。

「ありがとう」を直接もらえる。

だからこそ、多くの人が美容業界に憧れたのだと思います。

しかし今、その“働く意味”を感じにくい時代になっています。

 


【次回】

‣第1話 「お客様って新キャラですか?」


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