2024年3月1日

480話 障害者雇用の目的

私は長く障害者雇用のお手伝いをしていますが、その理由は雇用の機会を提供すること以上の意義があるからです。

私が目指すのは、表面的な雇用の創出ではなく、職場における相互の配慮と理解、そして誰もが働きやすい環境の整備です。

 

例えば50人の人がいて、「背の高い順番に並べ」と言われたら5番目になる人がいるとします。しかし、その方は視力の順番で並び替えると48番になるかもしれません。

今の障害者という定義づけは、限りなくそれに近いと思っています。

ということは、48番目にいた障害者の働きにくさを排除すれば、47番目にいた人も働きやすくなるはずです。

そういった意味で、障害者が働きやすい環境を創ることは、結果として障害を持つ人々だけでなく、全ての社員にとってもメリットがあることだと思っています。

障害者雇用を推進することで、職場は多様性を受け入れる文化を育みます。

この多様性とは、単に”異なる能力やバックグラウンドを持つ人々が一緒に働くこと”を意味するだけでなく、それぞれのニーズや特性に対する理解と尊重を深めることでもあります。

 

障害を持つ社員が働きやすい環境を整備する過程で、職場全体の働きやすさも向上します。

例えば、物理的なハードルの改善・柔軟な労働時間の導入・コミュニケーションの工夫などは、全ての社員にとっての利点となります。

 

また、障害者雇用は、職場内での配慮やサポートの文化を醸成します。

社員同士がお互いのニーズを理解し、支え合うことは、チームワークの強化につながりますし、組織全体の生産性の向上にも貢献します。

障害を持つ社員に対して配慮することは、その他の社員に対しても同様の姿勢を促し、職場全体の雰囲気を改善するはずなのです。

 

改めてお伝えしたいのが、私が障害者雇用に力を入れているのは、単に社会的な責任を果たすためだけでなく、それ以上に、職場環境を改善し全ての社員が自分らしく働けるようにすることで、組織全体が成長し発展すると信じているからです。

 

障害者雇用を通じて、多様性を受け入れ、相互理解を深め、より良い働き方を模索することができるのではないでしょうか?

 

とは言えその理想を実現させるためには一定の体力も必要であり、当社がそれだけの事が出来るのかというと相当怪しいものです。

組織の経済性と働きやすさ・やりがいが三位一体となる組織づくりが必要ですね。

 

≪今日の心がけ≫

働きやすい職場とは何かを考えてみましょう