先日、とあるお客様との面談でのこと。
その方のお悩みが「ビジョンを描く意味がわからない」とのことでした。
確かに私自身も若い頃に毎朝朝礼で理念を唱和“させられて”いましたし、その時はそういうことに何の意味があるのか理解できずにいました。
そこから少し別の話題になり、その方の部下のお話に。
「もう少しスタッフと向き合って育成してほしいが、なかなか前に進まない」と。
理念やビジョンは、まさにそういう時のためにあるのだと思います。
理想の状態(vision)が曖昧なまま、統括が何を何に基づいて(mission)、何を大切にしているのか(value)も伝えずにいると、相手の所作や現象に対して指摘せざるを得なくなります。
そうなるとお互いがお互いを攻め合う構図にしかならないわけで。
mission・vision・valueがあると『私とあなた』の関係が良い意味で崩れるわけです。
それが、ビジョンらの役割だと認識しています。
さて先日、ある広告代理店の方とお話しをする機会がありました。
その時に私たちが今やっていることや、これからしたい事をお伝えさせていただくと「とても良い取り組みですね。私達の若い頃は働きがいなんて考える機会がありませんでしたから、とても羨ましいです」と仰っていただきました。
そういえば先日も初めてご縁をいただいた方から、同じように「自分たちの時にはなかった考え方で、とても意義のある取り組みだと思うので羨ましい」という言葉をいただきました。
考え方に賛同いただけたことはありがたいのですが、あくまで「実現すれば」という前提です。
ビジョンをお題目にしないよう、リアルな行動に連動させて実現させていきたいものです。