2023年8月25日

412話 平等と公平のちがい

私たちには1か月で730時間が与えられています。

これだけは総理大臣だろうと生まれたての子どもだろうと、みな平等です。

しかし、平等と公平は異なります。

平等に時間は与えられますが、リターンは公平に帰ってきます。

 

改めて平等と公平の違いを。

例えば複数人でケーキを分けるとき、全員均等に切り分ける事が【平等】。

そのケーキを手に入れるのに貢献をした人が大きく切り分けてもらえるのが【公平】。

ですから、730時間を何も考えずに、ただ「楽しい・嬉しい」だけで過ごした人と苦しい思いをして努力した人とでは、その後に得られるものが異なる、ということです。

例えば、移動時間をどう過ごすか?

 

コロナが少し落ち着き、ミーティングも対面形式が少しずつ戻って来ました。

この2年間でZOOMに慣れたのですが、徐々に減りつつあります。

ZOOMの利点の一つは移動時間を気にせずに予定を組めることでした。

対面式だと一日4件が限界(午前・午後・夕方・晩)ですが、ZOOMだとその2倍も可能です。

 

さらに、私にとってZOOMの利点のもう一つは電車に乗れることでした。

対面でのミーティングが増え訪問件数が増えると、電車ではなく車ではないと回れないことが多発します。

運転中は運転しかできません。

アポ時間が詰まっていれば業務確認などできず、次の訪問へ。

そうすると、どうしてもレスポンスは悪くなりますし、その晩に一日のやり取りを見返すものの、見落としも多くなります。

 

そして車移動で何より辛いのが、電車では読めていた本が読めなくなること。

私は耳からの情報収集が苦手なことは検証済みで、移動中に出来ていた読書が出来なくなることはダメージです。

何気なく乗っている電車かもしれませんが、その時間を有意義に過ごせるかどうかでリターンが変わってきます。

しかも成長は複利計算です。

単利計算とは例えば1万円の元金に対して毎日利息が付いてくる計算方法のこと。

複利計算とは元金に対して利息がついて、その次には元金に利息が加算されたものが元金となってさらに利息がつく計算方法。

 

つまり、複利計算だと雪だるま式に膨らんでいくわけです。

平等に与えられた時間の中で、日々の小さな努力が徐々に雪だるま式に加算されていくことをぜひ覚えておいてくださいね。