2022年6月26日

352話 社会にツケを回さない ~NPO法人ASOVIVAの活動~

僕たちの仕事は主に幹部研修ですが、どこの会社にも当てはまるのが『若い社員の教育が難しい』というもの。

この命題は2000年前から痕跡としても残っているくらいなので、『今の』若者だけに問題があるわけではありません。

それぞれの時代に合った、それぞれの教育が必要なんだと思います。

では『今の』若者が社会に出たときに直面する課題とは何でしょう?

一番は『電話に出る事ができない』かもしれませんが・・・。

 

よく耳にするのは『主体性がない』とか『答えをすぐに求めてくる』といったことですね。

これにはちゃんとわけがあって、生まれたときからスマホに慣れ親しんでいる世代ですから、

どこかへ行くならグーグルマップが教えてくれて、おいしいお店に行きたければ食べログさんが教えてくれます。

大人は簡単に『失敗した方が良いよ』と言いますが、失敗したらしたで謝罪会見している大人たちを

ネットで散々目の当たりにもしている世代です。

 

僕も数年前までは『若い内にしか失敗なんてできないし、俺が若い頃は失敗の連続やったで。』なんて言ってました。

ただ、僕たちにとっては社会に出るまでの失敗の延長線上に、社会に出てからの失敗があったのではないかと思います。

学生時代にたくさん失敗体験をして、その失敗から自分なりの教訓を得て、経験に変えていくわけですね。

だからその経験のストックが多いか少ないかで、社会に出てからの失敗の受け止め方が異なると思います。

しかし、今の若者にとって学生時代の失敗体験すら少ないわけですね。

特にこの数年のコロナによる“全て自粛”というのは、裏を返せば“全ての失敗体験すら奪ってしまう”ことになるわけです。

 

『研修でできる事はほんのわずかで、日ごろの業務を通して人は成長する。

日頃の業務を通してしか人は成長しないけれど、研修できっかけを掴めれば成長が加速する。』

というのが僕たちの基本的な考え方です。

しかし、新人研修などを実施しても『そもそもの捉え方』が歪んでしまうとどんなに周りの環境を整えても成長は見えません。

そう考えると、いかに学生時代に“良い失敗体験”を繰り返しているかが大切だと思います。

そんな思いを漠然と抱いているときに出会ったのがNPO法人ASOVIVAさんでした。

出会った当初はフリースクールの一つくらいにしか思っていませんでしたがその含蓄は深く、非常に共感できるものでした。

ASOVIVAさんの活動内容は追ってお伝えするとして、クラファンをしておられますのでぜひ皆様も応援をお願いいたします!

 

↓は当社の学生スタッフがASOVIVAさんのクラファンの経緯を分かりやすく漫画で表現したものです。

 

ぜひとも、クラウドファンディングで応援してくださいね!

https://readyfor.jp/projects/asoviva