2022年6月24日

351話 して良い失敗、してはいけない成功

人の成長を支えるのは成功実感だと思います。

自分がうまくいっていると思える人はそれが“快”となってまたその成功を得たくなります。

成功を得るためには何らかのアクションが必要ですから自分なりに努力をします。

それが成長ということですね。

成功していると思えない人は、快を得る事ができないので今のままで良いと思ってしまいます。

今のままで良いから次の成長の為のアクションをしません。

だから成長が見られないということですね。

 

皆さんにとっての『成功』って何でしょうか?

お金持ちになっていること?

毎日早く帰宅できること?

好きな時に好きなことができる事?

人それぞれでしょうね。

 

この『成功体験』って曲者だなと思います。

それが本人にとって本当に成功と呼べるのか?

それも長期的に見ての成功なのか?

分かりやすいたとえで言うと、万引きなんかがそうですよね。

万引きが見つからずに上手くいった場合、本人にとっては成功と言えるでしょうね。

ただそれは『してはいけない成功』なわけですね。

 

お客様からお叱りを受けた。

本人にとっては『してはいけない失敗』と捉えられがちですが、して良い失敗と言えることもあります。

何が大切なのかというと、その事実から何を経験として積み上げたのか?ということだと思います。

僕自身も今までたくさんの失敗をしてきましたし、思い出したくない経験もあります。

しかし、そこから得たものがあって行動が変わったのならば、『して良い失敗=成功』となるのだと思います。

 

お客様から喜びの声をいただけた。

表面的には成功かもしれません。

しかしそれが本当にそのお客様にとって良い事なのかというと、また別問題なのかと思います。

今までたくさんのコンサルタントの方、経営者の方々を観てきました。

彗星のごとく現れ、一瞬で消えていく方々もたくさん見てきました。

『あの人は最近注目されているから会っておいた方が良いですよ。』

と言われてお会いしても、その方が何を成功と捉えているのかをお聞きするようにしてきました。

 

本質的な部分に目を向け、表面的な判断に振り回されないようにしたいですね。