財務コンサルティングのお仕事をしていると【成果】と向き合う機会が多くなります。
成果とは『何を成し得るための活動の結果なのか?』ということで、その対象者の欲求レベルによって異なりますね。
例えば今日食べるものがないという人にとっての【成果】とは“食べ物”となるかもしれないですし、
何か大きな買い物をしようとしている人にとっては“お金”となるかもしれないです。
ただ一般的に財務の観点から見ると、『まずは現預金を残さないと話にならない』という意味で、
プレジャーで提供する資料の根底には『現預金を起点とする』考えを敷いています。
先日ある会社の幹部会議の中で興味深い話をお聞きしました。
『今期に入って現預金が増えているという事は、解釈は“良い”と判断して良いでしょうか?』
僕たちの立場からすると『現預金=最終ゴール』なわけですから当然増えていれば“良い”でしょうし、
増えていなければ増えない原因があるわけですから“良くない”という感覚でした。
が、その時の社長からの回答は『解釈は“ない”』ということでした。
少し戸惑いましたが、『なるほどな』と思わせていただける回答をいただきました。
『私たちにとってお金が増えても悪い時もあれば、減っていても良い時もある。
だからこの断片的な部分だけを切り取って無理やり解釈を言えとなれば“良い”となるが、
仮に社員の給料が減っているのであればお金が増えていても解釈は“悪い”となる。』
とのこと。
開業以来20年近くそばで拝見させていただいた方であり、ある意味僕のコンサルタントとしての
ルーツともいえる方の言葉でしたので、自分を見直すきっかけにしたいなと思いました。
確かにプレジャーサポートでもお金が増える減るってのは一つの“現象”ととらえていて、
そこで働いている方々のやりがいが生まれていればどんな現象であれ“良い”でしょうし、
そのやりがいを生み出すために何をして、どんな成果を上げているのかが大切だなと感じました。