『若い方が失敗を恐れる』という管理者の不満を耳にすることはよくあります。
しかし冷静に考えないといけないのは、そうならざるを得ない背景もあるということ。
➀時間外労働に対する規制が厳しくなり、先輩たちが慌ただしく時間を意識して仕事を
している中で、若手である自分が時間を非効率に使ってはならないという申し訳なさ
➁謝罪会見やミスを許さない風潮がSNS上でも広がっており、自分のミスというだけで
済まされないという怖さ
➂ご飯を食べに行くのも食べログなどを使って事前調査する習慣がついており、小さな
失敗を積み重ねという経験の少なさ
ですから『若者がチャレンジしないのは良くない事だ』と一概に言い切ることもできません。
しかし、当の若者たちにも考え方を変えていただかないといけない事もあるのも事実。
『成功体験を積みたい』という考え方自体、例えば高校の野球部の後輩が
『先輩、僕、勝つって決まっているゲームにしか出たくないんですよね。』と言っているのも
同じだという事を理解していただきたいな~と。
たとえ10対0で負けてもそこから学べることもあれば、
10対0で勝っても何も学べない事もあります。
成功と失敗の定義を自分なりに作ることが大事。
『どんな事実であれ、次につながる経験にすることができれば成功だし、
何も活かせないのであれば失敗』という考えもあるのではと思います。