2021年1月17日

297話 馴化(じゅんか)

今年に入ってから年間200時間の勉強をすることを目標に掲げております。
今までは週末土曜日も日曜日も関係なく仕事をしていたのですが色々と考える事もあり、
まずはメリハリを付けようという事で、土曜日か日曜日は3時間は机に向かってお勉強。
(後は通期時間で賄います)

その中でとても興味深い言葉を見つけたのですが、皆さんは馴化(じゅんか)ってご存じですか?
僕は初めて聞きました。

若い頃から『感謝の気持ちを持て』と言われてきました。
その理由は?という事に疑問を持つ自分もいるのですが、とにかく感謝しなければならないとだけ
覚えてきた気がします。

歳を重ねて若い方々に同じように『感謝しろ』とは言うものの、『なぜですか?』と聞かれると
『そんなことは当たり前の事だから』で済ませていました。

ただこの馴化という言葉でしっくりきました。
馴化とは
『ある刺激がくり返し提示されることによって、その刺激に対する反応が徐徐に見られなくなっていく現象(馴れ、慣れ)を指す。』
ということ。

人間は最初は『ありがたい=有難い』と思っていたことが、繰り返しその刺激が続くことで『当たり前』になるわけですね。
失わないとありがたさに気づかないものです。
不健康にならないと健康のありがたさに気づけない。
周りから人がいなくならないと、自分の周りに人がいるありがたさに気づけない。

先日、とある経営者の方と話していて、『今一番幸せなのは、布団で眠れること』と仰っていました。
失う前に気づけたほうが良いし、取り返しがつかないことになりますものね。

日常生活での当たり前を見直したいですね。
親がいる、家族がいる、仲間がいる、お客様がいる・・・。
当たり前の基準値を良い意味で下げたいものです。