2022年4月18日

331話 この石を取ろうと医師が言ったから(前編)

6年前の4月20日、僕は一回死にました。

 

6年前は1月1日に40度近い発熱。

毎年のように年末年始に1年分の熱を出すようにしているので、

まぁ『今年もか。』くらいに思っていました。

その時は特に病院に行くこともなく自宅療養。

 

2月1日にも熱が出ました。

3月1日にも。

作り話ではなくぴったり1日に発熱。

その時は神社に行きました。

手を合わせながら『ごめんなさい、きっと何か気づかぬ内に悪い事を

しているんだと思います。』ってな感じで。

 

病院に行っても原因は分からないとのことで、ただそれも2~3日もすれば

元気になりましたから気にもかけず。

ところが4月は1日ではなかったものの、やはり発熱。

そして4月は今までと違ったのが、背中の鈍痛。

『思い出した。結石や。』

 

何年か前にも入院して結石の手術をしましたのが、体質もあるので

完全にそれがなくなるわけではありません。

恐らく結石が再発したのであろうということで、急ぎ手術をした病院へ。

既に何度か結石の経験がある、いわば『結石のハイキャリア』なもので、

お医者さんにもどや顔で『結石なのでよろしく。』くらいの依頼をしました。

 

ところが、エコーを何度グリグリしても結石が見当たりません。

お医者さんからは『結石ではないです。』の一言。

『いやいや、だったらこの鈍痛と発熱は何なんでしょう!?』と問うても

『うちでは分かりません。』と帰宅を促されました。

痛いものは痛いって言っているのに~と思いながら仕方なく地元岸和田の

大きめの病院へ。

 

全身をくまなく調べられてお医者さんとのご面談。

開口一番『ご家族の方を読んでいただく事は出来ますか?』

 

・・・

 

・・・

 

え?それって・・・。

(続く)