10年分の仕事とは?

山野酒造株式会社 様

会社・団体

山野酒造株式会社 様

会社・団体概要

住所:〒576-0052 大阪府交野市私部7-11-2
WEBサイト:http://katanosakura.com/

事業内容

大阪・京都・奈良の境に位置する交野の郷で、江戸時代末期より代々受け継いでこられた酒蔵です。
全製造数量の8割が特定名称酒で、その内の4割を「原酒」で蔵出しするほど「原酒」にこだわりをもって、日々酒造りに励まれています。
大阪・京都・奈良の境に位置する交野(かたの)の郷で江戸時代末期から代々受け継いでこられた由緒ある酒蔵で、地元の人なら知らない人はほとんどいない、「片野桜」という銘柄で有名な山野酒造株式会社様での事例をお伝えさせていただきます。
財務・経理面のサポートをして欲しい
交野(かたの)という地域は、地域にある居酒屋にも必ずといっていいほどお酒が置いてあります。また、交野市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。
山野酒造様とは、一昨年の9月からお取引いただいており、財務・経理面のサポートをさせていただいております。山野社長からのご依頼は、

①迅速かつ正確に経営判断できるように、タイムリーかつ分かりやすい財務資料を作る仕組みを創ってほしい
②金融機関と会社の間に入ってもらい、銀行さんとの取引を円滑にしてほしい
の2点でした。
その背景には、社内の経理の仕組みが曖昧で、試算表が遅く、不明瞭であった事や、金融機関の方が何を知りたくて、何を伝えればいいのか?逆に何を伝えてはいけないのか?という事が分からないという事がありました。
経理業務にかかっていた時間が半分に!
そんなご依頼を受け、一昨年の9月から社長・社員さんのご協力もいただき、社長の理想像に近づける為の取り組みを行いました。
まずは『迅速かつ正確に経営判断できるように、タイムリーかつ分かりやすい財務資料を作る仕組みを創ってほしい』に対しての取り組みです。
始めに、経理担当の方と何度も何度も打ち合わせを行い、経理の仕組みから改革を行っていきました。
弊社の提携税理士の方にご協力いただき、勘定科目の整理や経理部門の仕事の棚卸、経理の業務フローの整理を行い、約1年間で経理業務にかかっていた時間を約半分にする事が出来ました。
もちろん経理にかかる時間が半分になったからといって、質を落としては意味がありませんが、質についても「以前よりも良くなった」という声を頂いております。
また経理業務にかかっていた時間が半分になった事で、その浮いた時間を他の仕事に充てることが出来るという効果も出ています。
金融機関の評価が上がった!
財務資料の質が上がっていくうちに、金融機関の方からの評価も変わってきます。
実際にお取引を始めてから、2行との新規取引が始まり、それ以外の金融機関も営業に来られるようになりました。
実際に金融機関の方とは、私が間に入ってお話をさせていただく事もあります。お取引先の会社様と金融機関をつなぐ“通訳”のイメージです。
これは“金融機関に勤めていた経験がある事”と、“今の立場で会社の経営者の方と接点を持たせていただいている事”の両方があるからこそできる事で、お互いの気持ち(金融機関の方が何を知りたがっているか?という事と、経営者の方が感じている「金融機関の方は何を知りたいんだろう?」という気持ち)が分かります。両方の気持ちが分かるからこそ、通訳と言うポジションが成り立ちます。

具体的に何をするのかというと、財務諸表の説明はもちろん、財務諸表だけでは判断できない事(今後の会社の展望、戦略、将来の数値計画など)について金融機関の方とお話をする事で、それが企業の評価につながり、融資条件が良くなったり、様々な提案をしてもらえたり…とつながっていきます。金融機関側も財務諸表から分かる情報以外にも、その背景が分かる事でそれが担保となり、積極的に提案できるわけですね。「よく事情が分かってる企業」に提案することはごくごく当たり前のことです。

もちろん山野酒造株式会社様についても、通訳として金融機関との橋渡しをさせていただき、大幅に融資条件は良くなり、金融機関の対応も大きく変わりました。
「10年分の仕事をしてくれた。」
先日、社長からこんなうれしいお言葉を頂きました。
これからもこんなお言葉をいただけるように、クライアント様、これから出会うクライアント様のお手伝いをさせていただきたいと思っております。