最近、社員教育や研修コンテンツの選択肢が増えています。
どんな基準で選んでいるのかを考えると、少し疑問に思うことがあります。
例えば、「動画〇本観放題!」といった宣伝を見ると、
「それをすべて見ようと思う社員なら、きっと自分で他の学びを見つけているはず。
そういう人にとって、あれこれ押し付けるのは逆に邪魔にならないのかな?」と思ってしまうのです。
さらに、「誰が何を見るべきか」をどうやって判断しているのかも気になります。
実際に社員教育を成功させるには「どのアプリ(スキルや知識)をインストールするか」だけを考えるのではなく、
その社員の「OS(人としての土台)」を整えることが何よりも重要です。
私たちが目指すのは、一人ひとりが持つ人格の上に観念(考え方)を育み、
そのさらに上に社会人基礎力を築き、その基礎の上にスキルを積み上げることです。
この順番を飛ばして、いきなりスキルだけを詰め込もうとしても、OSが古く小さいままだと、いくら最新のアプリを搭載しても動かないのです。
社員教育で本当に成果を上げたいのなら、OSをアップデートすることを優先すべきです。
それは、社会人としての基本的な素養や、自律的に考え行動する力を育てることを意味します。
この土台がしっかりしていれば、その上に何を積み上げても、うまく機能し、長続きします。
≪今日の心がけ≫
土台を意識し、自身の成長の基盤を整えましょう。