2024年11月27日

656話 【シリーズ】なぜ伸び悩む社員が多いのか?➀

近年、企業の管理者からよく聞かれる相談がありますが、以下のような内容です。

1.給料が低いと言って辞めていく社員がいる一方で、給料や賞与では動機づけが難しくなった。

2.「お客様のために大きな声で挨拶をしよう」と伝えても、「私はそう思わない」と聞き入れてもらえない。

3.「お客様のために頑張ろう」という言葉が響かない社員が増えている。

 

これらの背景には何があるのでしょうか?

まず考えられる原因として、欲しいものの変化が挙げられます。

かつては「車が欲しい」「家を買いたい」といった分かりやすい物欲が動機となっていました。

しかし現代の日本では、多くの人が物質的な豊かさをある程度手に入れ、「○○が欲しい」という欲求よりも、

「時間」や「推し活」など、非物質的な価値に重きを置くようになっています。

こうした変化の中で、「給料を上げるから頑張れ」という従来型の動機づけが通用しなくなり、

上司は新たなモチベーションを見つける必要に迫られています。

しかしこれは一概に悪いことではありません。

「物を得るため」ではなく、「時間をどう使いたいか」「誰のために働きたいか」といった内発的な動機を引き出せれば、

社員の働きがいをさらに高めることができるからです。

では、どうすれば良いのでしょうか?

まず、社員一人ひとりの価値観を理解し、それを否定せずに受け入れることが重要です。

「この仕事を通じて何を実現したいのか」という問いを共有し、個人のビジョンと会社の目標を結びつける努力が求められます。


≪今日の心がけ≫
社員一人ひとりの価値観を理解し、共感を深めましょう。