企業からよく耳にする悩みに「業務を任せる以前のレベルでの問題」があります。
これを「最近の若者」に原因を求めがちですが、実際にはその環境を作り出した大人たちにも大きな責任があると感じます。
そこで、社会人基礎力に注目し、その一つである働きかけ力について考えてみます。
働きかけ力とは他者に協力を求め、自分一人では成し得ない成果を追求する力のことです。
よく「他人に迷惑をかけないように」と言われますが、これは時に人から助けを得ることをためらわせ、
個人の成長を妨げる要因にもなり得ます。
実は、誰の助けも必要としない状態というのは、それだけ小さな範囲のことにしか取り組んでいない証拠でもあるのです。
本当に成長を目指すなら、自分一人では手に負えない大きな課題に挑戦し、その過程で他人の力を借りることが重要です。
他者に助けを求める行動は決して弱さではなく、チームとしての力を最大限に発揮するための賢い選択です。
互いに助け合うことで、相手もまた自分を頼るようになり、自然と成長の輪が広がっていきます。
まずは、今日一日、誰かに声をかけてみてください。
「こんなことを一緒にやりませんか?」という一言が、新たな協力や発見に繋がり、
結果としてあなた自身の成長のきっかけになるかもしれません。
≪今日の心がけ≫
誰かひとりに声をかけ、協力を呼びかけよう。