2024年11月15日

648話 稼ぐと働く

最近の若者たちは働くことに対してネガティブなイメージを持たされがちです。

その背景には「働くこと」と「稼ぐこと」を同一視したまま就職活動を進めることがあるように感じます。

しかし、働くことと稼ぐことは本来、異なる概念です。

それは漢字の成り立ちを考えても分かります。

「働く」とは人のために動くことを意味し、一方で「稼ぐ」は元々稲穂を家に持ち帰るという成り立ちです。

つまり、働く力とは他者のために尽くす力であり、稼ぐ力とはその結果としての対価を得る力なのです。

 

若者たちがまず「働く力」を身につけ、その後に「稼ぐ力」を育むべきだと感じています。

私たち大人ができるのはこの考え方を伝えることに加え、働くことが楽しいと感じられるような環境を提供することです。

そのヒントは、実はゲームにあるのではないでしょうか。

子どもたちはゲームに夢中になりますが、それを大人は否定してしまいがち。

もちろん度が過ぎるはまり方は様々な弊害をもたらしますが、その彼らが熱中する仕組みを作ったのも大人なのだということを忘れてはなりません。

大人として、彼らが夢中になるような体験や達成感を提供し、働くことに熱意を感じられる環境をゲーム以外でも作り出したいものです。

働くことは自己成長と他者貢献を同時に体感できる価値ある活動だと伝えることで、若者たちの意識が少しでも前向きになればと願っています。

 


 

≪今日の心がけ≫
誰かのために動き、仕事にやりがいを見つけましょう。