2024年11月7日

642話 暦の上では

気がつけば、秋を感じる間もなく冬の気配が漂い始めました。

最近では、四季が薄れ、まるで夏と冬だけが繰り返されているかのようです。

時間の感覚が失われていくのは、とても怖いことです。

「気がつけば今日が終わり、明日が終わり、今月が終わり、そして今年が終わっていた…」

そんな日々を重ねた先に、果たしてどんな人生の終わりが待っているのでしょうか?

 

かつて四季は、私たちに時間の流れを意識させ、人生のリズムを刻む役割を果たしていました。

季節の移ろいを感じることで、自分が生きている時間を実感し、毎日の充実を図るための指標にもなっていたのです。

しかし、もし今後さらに季節が薄れ、暦の上でしか四季を感じられない時代が来たら、

私たちは自ら時間の経過を意識する工夫をしなければならないのかもしれません。

 

その工夫とは、日々の生活に小さなリズムや節目を設けることかもしれません。

例えば、季節ごとの目標や行事、自然に触れる時間を意識的に取り入れることで、

日常に季節の彩りを感じることができるのです。

四季を意識して日々を積み重ねることが、充実した時間を持つための第一歩だと感じます。

 


 

≪今日の心がけ≫
季節を感じる時間を意識して過ごしましょう。