近年、人材育成が難しいという声をよく耳にします。
経済成長の停滞はこの数年に限ったことではないのですが、特にアラサーやアラフォーの世代が中間管理職として
活躍できていないことが問題視されているのです。
その原因の一つとして、私は「ハングリーさの欠落」を挙げます。
高度経済成長期には、物欲やステイタスを追求し、豊かさを求めることが人々の原動力になっていました。
車や家を手に入れるためには、稼がなければならない。
そのため、「もっと頑張れ」という上司の言葉には重みがあり、響いていたのです。
しかし、現代では物欲やステイタスを追い求める欲求が薄れてきており、
多くの若手社員はそのような外的なモチベーションを感じなくなっています。
車を持たなくても不自由なく生活でき、家を買うことも必須ではない社会になってきました。
そのため、上司の「稼ぐために頑張れ」という言葉が、昔ほど響かなくなっているのです。
今求められているのは、物欲に代わる内面的なモチベーションを見つけ、
社員一人一人が何を求めて働いているのかを理解し、それに沿った育成のアプローチをすることです。
ですから『最近の若者は成長しない』と嘆く前に、内なる動機づけと向き合う必要があるのではないかと思います。
≪今日の心がけ≫
自分が本当に欲しいものに向き合い、目指す道を見つけましょう。