私たちは障害者雇用に関わることが多くありますが、「障害者が可哀想だから雇用してあげてください」
というスタンスは取りません。
その代わりに大切にしているのが、“適材適所”ではなく“適所適材”という考え方です。
従来の企業の人事の形は、前者の“適材適所”でした。
一定の水準を超えた人を採用し、適したポジションに当てはめていくというものです。
これは、大量採用が可能で、人材が豊富な時代には機能していました。
しかし、現在は人材の数が減り、個性や多様性がより重要視される時代です。
組織という箱の形も、社会の変化に合わせて柔軟に対応しなければなりません。
また、業務の細分化が進む中で、従来の“適材適所”ではカバーしきれない部分も増えています。
そこで重要なのが、“適所適材”の考え方です。
まず、適所を創り、その場所に適した人材を探すというアプローチです。
これができれば、これまで適材と考えられなかった障害のある方も、
その特性を活かしてピンポイントで適所に当てはまるケースが増えてくるはずです。
障害者雇用においても、この考え方を採用することで、個々の特性を最大限に活かし、
組織にとっても有益な人材を見つけることができるでしょう。
それは、雇用者と被雇用者の双方にとって大きなメリットとなります。
≪今日の心がけ≫
適所を創り、適材を探す視点でチームを見つめ直しましょう。