2024年7月9日

563話 誰がお客様なのか

私は元々会計事務所出身で、仕事柄税理士や社労士といったいわゆるサムライ業と呼ばれる方々との接点が多くあります。

全ての方がそうとは言いませんが、職業観に違和感を持たざるを得ない方が多く存在します。

例えば、社労士の方々の中には、誰がお客様なのかを正確に理解していない方が見受けられます。

本来、社労士は客観的な立場でその会社の労務環境を法律に照らし合わせて改善することが役割です。

しかし、中には「私にお金を払ってくれているのは社長です」とでも思っているような言動をする方がいます。

 

具体的には、「法律を守ることは大切だが、そんなに厳密に法律を守っている会社は少ないのだから、多少の違法は仕方ない」といったケースです。

確かに、私も信号無視をしたこともありますが、一定の法律を守らずに社員が疲弊している会社が、

本当に持続可能な発展を遂げることはできるのでしょうか。

企業が持続的に発展するためには、法令遵守が基本です。

社員が安心して働ける環境を整えることで、初めて働きがいを感じ、力を発揮することができます。

社労士や税理士はそのサポートをするために存在するはずです。

ですから、彼らが目先の利益やクライアントの満足だけを追求するのではなく、

企業の本質的な健全性を重視することが求められます。

 

私たちも職業倫理を持ち、クライアントのためだけでなく、社会全体のために正しい行動を取ることが重要です。

これにより、企業の健全な発展を支え、社会全体の信頼を得ることができます。

法律を守ることの重要性を再認識し、持続可能な未来を目指しましょう。

 

≪今日の心がけ≫

表面的短期的な利益に振り回されないようにしましょう