転職エージェントのコマーシャルを見るたびに、違和感を覚えます。
今の仕事に不安を感じている方に対して、まるで天使の声が聞こえてくるかのようです。
「自分の力を最大限に発揮できていますか?ほら、あっちの未来のあなたの方が輝いていませんか?」といったメッセージが流れています。
場面が変わり、同じ方が楽しそうに仕事をしながら充実した時間を過ごしている姿が映し出されます。
「やっぱり、転職すれば良いことあるよね。」
しかし本当にそうなのでしょうか?私は転職自体を否定するわけではありません。
実際、私自身も転職を経験していますし、自分の力を本当に発揮できる環境に身を置くことは重要だと思います。
しかし、それには条件があります。
もし今の環境を変える努力をせずに、ただ転職を繰り返すだけではどうなるでしょうか?
新しい職場に移っても、また同じように「この環境は私に合っていない」と感じ、結局は永遠に「理想の場所」を探し続けることになってしまいます。
これは悪く言えば転職エージェントの戦略でもあります(すべての業者がそうだとは言いませんが)。
転職者が増えることで、彼らの売上が上がるという構造を忘れてはいけません。
大切なのは、まず今の環境を変える努力をすることです。
自分の周りの環境や仕事のやり方を見直し、改善することで、思いがけない解決策や新たな発見があるかもしれません。
転職は最後の手段として考え、それでも解決できない場合にのみ選択するべきです。
今の職場で自分の力を発揮するための工夫や努力を続けることが、最終的には自分の成長につながります。
自分自身の環境を整え、そこで最大限のパフォーマンスを発揮することが、どの職場でも重要なスキルとなるでしょう。
≪今日の心がけ≫
まずは今の職場でできる事をやり切りましょう