先日、障害者雇用の関係である若者と面談をしました。
その若者は、何を聞いても『いいえ』『できません』を繰り返していました。
事前に担当指導員から「できる」と聞いていたことでも、私の前では『いいえ、できません』の連続でした。
このような状況に直面すると、指導する立場としてどう対応すべきか考えさせられます。
彼が自信を持てずに「いいえ」を連発してしまう背景には、過去の経験や自己評価の低さが影響している可能性があります。
しかし、そのままでは彼の成長や働きがいを引き出すことは難しいでしょう。
そこで、私は視点を変えて『今日はここまで来れましたか?』と尋ねました。
この質問に対して、答えは当然『はい』になります(目の前にいますから)。
この小さな「はい」を引き出すことで、彼の中に少しでもポジティブな感覚を芽生えさせることができればと考えました。
冗談かと思われるかもしれませんが、小さな成功体験の積み重ねが、彼の自信を取り戻す一歩になるかもしれません。
ここからは、指導員と協力しながら、彼が「できる」と実感できる場面を増やしていくことが大切です。
例えば、簡単なタスクを設定して、それを達成した際にはしっかりと褒める。
フィードバックを丁寧に行い、彼が自分の成長を実感できるようサポートすることが求められます。
この経験から学んだことは、私たち大人として、若者たちに対して良いきっかけを創り出すお手伝いをすることの重要性です。
ネガティブな思考の癖をポジティブに変えるための小さなステップを提供することで、彼らの自信や働きがいに繋がると信じています。
どんなに小さな進歩でも、それを認めて称賛することが、彼らの前向きな変化を促す鍵となるでしょう。
とは言え言うのは簡単ですが実行するには様々な方々のご協力が必要です。
これからも、こうした若者たちの「できる」を引き出すために努力し続けたいと思います。
彼らが自信を持ち、働きがいを感じられる環境を整えることで、社会全体がより良い方向へと進んでいけるはずです。
≪今日の心がけ≫
思考の癖を見直しましょう。