色々な人とお会いしますが自己肯定感が低いと感じる人の多くは、自身の経験や行動に対して否定的な解釈を加える傾向があるようです。
何かうまくいかない時、「できなかった」という事実を超えて、それを自分自身の価値に関連づける「オリジナル解釈」をしてしまうのです。
このような解釈は、わざわざ自己肯定感の低下を招きセルフイメージを貶める「セルフブランディング」につながってしまいます。
例えば、あるタスクが上手くいかなかった時、「これは私の不得手な分野なのかもしれない」と考えるのは自然なことです。
しかし、そこに「できない自分はダメだ」「運の悪い人間だ」といった解釈を加えると、問題は単なるスキルの不足から自己の全体的な否定へと拡大してしまいます。
このような思考パターンは、自己肯定感を著しく損なう原因となります。
自己肯定感を高めるためにはこの「オリジナル解釈を加える」癖に気づき、それを修正することが重要です。
事実と解釈を区別することから始めると、事実は変えられないものの解釈は自分でコントロールできるようになります。
うまくいかなかったとしても、それを「学びの機会」と解釈することで、自己肯定感を保ちながら前向きに進むことが可能になるのです。
また自己の行動や結果を、『私はいつもうまくいかない』などと過度に一般化しないことも大切です。
一つの失敗が全ての能力を代表するわけではありませんし、自分自身を柔軟に捉え一つの出来事に全人格を投影しないようにしたいものです。
失敗や不得手なことを認めつつも、それが自分の価値を決定づけるものではないという視点を持つことが重要です。
最後に、自己肯定感を高めるためには自己受容の姿勢が不可欠です。
自分の長所と短所を認め、それぞれをバランス良く受け入れることで、より健全なセルフブランディングを築くことができます。
失敗や不得手なことを、自己成長のためのステップと捉えることで、自己肯定感を根本から強化することが可能になります。
≪今日の心がけ≫
過去の失敗を一つ選びだし、解釈を変えてみましょう