先日、ある美容室のお客様にお伺いしたときのことです。
高単価路線というよりは回転率を高めることがKSF(重要成功要因)なのかと思っていたのですがどうやら違っていました。
店長クラスの数字を見ていると、一定のロイヤルユーザーを形成することはできているようです。
ロイヤルユーザーの定義は年間12万円のお支払いをしていただける方と考えており、それが上位10%の顧客が到達していれば、いわゆる高単価サロンに近いと言えるのかなと思います。
例えば街の散髪屋さんなどでは、男性客が毎月3000円をお支払いいただく代わりに毎月ご来店いただけたとします。それでも年間では36,000円にしかなりません。
しかしながら、仮に3000円お支払いいただく全てのお客様が毎月来店してくれる店舗ならば収益は確保できます。
そのように低単価でも全てのお客様に均一に利用していただけるお店を創るのも一つですし、先ほどのようにロイヤルユーザーの数を増やしていくというのも一つのビジネスモデルです。
ただロイヤルユーザー創造型の店舗には課題があります。
それは先ほども少し触れたように、店長クラスはできていても続くスタッフが模倣できないという現象が起こりやすい、ということです。
二つのビジネスモデルのメリットとリスクを念頭に置いた上で、自サロンの舵取りをしてみてくださいね。