皆さんは、『へのり』ってご存じですか?
その答えは後半に。
という言葉があります。正しくは
だそうで、『情けを懸けしは水に流し、恩を受けしは石に刻め』なんだとか。
僕なんかはついついその逆をやってしまいます。
『こんなにして“やったのに”感謝をしているようには感じない。』
と相手には思うくせに、その反面自分自身は忙しさを言い訳にして大切な方へのお礼の連絡を入れていない。
そうなってしまう原因は
➀自分の力以上の事をしようとし過ぎている
➁小さな幸せが当たり前になっている(慢心している)
事かなと思います。
➀自分の力以上の事をしようとし過ぎている
若い頃に『高速道路でスピードを上げ過ぎると、どんどん視界が狭くなる。』と教えていただきました。
何事も適正なスピードがあると思います。
周りが見えなくなって視界が狭くなっていると、小さな生き物を殺生していたり、隣に座っている人の快適さを損ねていたり。
自分が目的地に行くことに執着しすぎて周りが見えなくなるのは避けたいものです。
とは言え一歩でも前に行くことで誰かのお役に立てるのであれば、周りの期待には応えたいですね。
何事もバランスと『隣の人から大切にする』ことを心がけなければいけません。
➁小さな幸せが当たり前になっている(慢心している)
人にお礼を言われ過ぎると勘違いしてしまいます。
小さい頃におばあちゃんに『たぁ君(僕です)は、“ヘのり”じゃなぁ。』と言われたことがあります。
厳密にはしょっちゅう言われてました。
ご存じですか?へのり。
その意味は『屁にも乗れるほど軽い。』ということ。
要するに調子乗りということですね。
話を元に戻すと、僕なんかは典型的な調子乗り(へのり)で、人から褒めてもらうは大好きですが、褒めてもらうと勘違いしてしまいます。
『俺ってすごい。』
自分がすごい人なのだと思い過ぎると、感謝されるのが当たり前に。
しかし自分だけの力でできている事なんてほとんどありません。
当たり前になると感謝を忘れます。
会社に行ってスタッフのみんながいる事は当たり前ではありません。
よくぞこの会社で頑張ろうと思ってくれているな。
そもそも会社に行ける事も当たり前ではありません。
お金がなければ電車に乗ることもできないかもしれません。
(実際、開業当初に定期券が買えなくて苦労したことがあります)
そもそも目が覚めて朝食が用意されていることは当たり前ではありません。
そもそも元気に目が覚める事は当たり前ではありません。
世の中の多くの事が当たり前ではないんだということを、忘れてはいけませんね。