朝目が覚めてから眠りにつくまで、多くの『決める』をしています。
➤このまま眠り続けようか、起きようか。
➤朝食を採ろうか、ぎりぎりまで眠ろうか。
から始まり、無意識の内に一挙手一投足を『決めて』います。
『右足を出そうか左足からにしようか』なんてことはもちろん潜在意識レベルですが、
人は常に『決めて』生きています。
しかし、僕も含めて多くの方が決める事を嫌います。
典型的なのがお昼ご飯などで他の人とご一緒したときなど、『どこに行けばいいか決めて。』
と言われると多くの方が嫌がりますね。
『自分一人ならコンビニで良かったのに・・・。』
『自分で決めたら責任を負わないといけなくなる・・・。』
などなど、葛藤が始まりますね。
なぜそんなストレスを感じるのかというと、その答えが『決断』という文字に隠されています。
決断。
実は決めるという行為はすることを決めているという考え方の反面、『断つことを決めている』とも言えるのです。
つまり、一つを選ぶことで他のことができなくなるということを受け入れなければならないわけですね。
カレー専門店に行けばパスタは食べられませんし、お寿司屋さんに行けばステーキは食べられません。
そういったストレスを人は嫌うわけですね。
だから、できるだけ決めたくない。
コンビニやファミレスが根付いたのも、そういったストレスを軽減する効果があったのかもしれませんね。
しかし、組織においては決めなければ前に進めない事も多々あります。
戦略という言葉は元々軍事用語ですが、命を懸けた場面において1秒の決断の遅れが多くの人命にかかわることもあり得ます。
経営においても極論社員の生活=人命を預かってるようなものですから、やはり決断は大事です。
気を付けなければならないのが、精神的に不安定な状態でする決断です。
そういう状態だと多くの場合エラーが起きます。
夜中の通販番組などで不要な物を買ってしまったり、眠気で意識がもうろうとしている状態でLineなどで文字を打つと大惨事になりますよね。
ですから、健全な意識のもとでの健全な意思決定が求められるのです。
ただ、決断力は一定の訓練で身に付ける事も出来ます。
意識的に決断をするということですね。
『まぁ、コンビニで良いか。』ではなく、敢えてコンビニ以外という選択をしてみる。
普段は行かないお店に行ってみる。
(決してコンビニ不買運動ではございません)
そういった小さな習慣の変化が、大きな決断ができる環境を導く事もありそうですね。