働き方改革が叫ばれ、時間外勤務手当の厳格化が着目されて久しいですね。
プレジャーサポートでは1分単位で時間外手当をつけるようにしています。
もちろん業種によってはそれが不可能なこともありますから、それができてないこと自体が悪いとは思えません。
会社として健全な経営を目指したいというのが一番の目的です。
しかしもう一つの目的もあります。
『5分前行動』について考えてほしいという思いもあります。
新人研修などでは当たり前のように口にされる5分前行動ですが、出社時間に関してはどうでしょうか?
例えば9時出社の会社が5分前行動をしようと思った時には8時55分には出社していないといけないですね。
しかし、8時55分からタイムカードを押していいとは限りません。
会社によっては『9時に始業なのに8時55分に来たのならば、それは勝手に出社しただけなので、タイムカードを押してはいけない。』
という考え方もあるのではないでしょうか?
これは個人的な意見ですが、タイムカードを押していいのは『プロとして準備が整った時』だと思います。
ですから9時から勤務が始まるからと言って8時55分に出社する義務はありません。
あくまで個人的見解なのですが、『5分前』というのはただの目安であって、本来の目的を見つめたいものです。
本来は9時スタートの仕事で9時にベストパフォーマンスが発揮できますか?という事。
例えばプロ野球選手。
プロという定義はここでは『1円でも金銭が発生した上で、何らかの仕事に従事すること』という解釈です。
ではプロ野球選手は何から対価を得ているのでしょう?
それは『優勝というチームの目標に対する貢献』です。
単に練習しただけでは年俸は上がりませんし、2軍で3冠王になっても称賛と未来への期待はあっても直接評価されるものではありません。
ですから『僕は1回表に打席が回ってきてもベストパフォーマンスは出せません。』なんて選手はそもそも試合に使われないのです。
これが仕事だとどうでしょう?
9時に始業で8時58分に出社してもベストのパフォーマンスができると言い切れるのであればそれで良いでしょう。
しかし“普通は”出勤で乱れた心身を整え、思考を整理し、ようやく9時から動き出せるのではないでしょうか?
ちなみに人間の脳が目覚めてから軌道に乗るのに4時間かかるのだそうです。
となると5時には起きてないといけない事に・・・。
いずれにせよ、もし自分が自分を労働者として契約するとして、1分ごとにお給料を払うとするならば、あなたはあなたに9時からお金を払えますか?
『会社のルールに則って始業時間に合わせて出社しています。』
というのは全然個人の自由だと思います。
ただ、9時からベストパフォーマンスを発揮するのに逆算して、何時に何をしているべきなのかという自己理解がないと、成長は見込めない気がします。
何事も目的思考は大切ですが、『5分前行動する事が大切』なのではなく『9:00にベストパフォーマンスを発揮するには5分前には準備を整えておく必要がある』というだけですね。