先日、昔から参加させていただいている管理者向けの研修に参加させていただきました。
元々社内の人材育成用に開催しておられたものを外部に無料開放しておられる、ボランティア精神あふれる研修です。
経営者の基礎講座のようなイメージで、正直テーマ自体は『どこにでもある』ものだと思います。
しかし、10年近く参加させていただいていても未だに“卒業”とはなりません。
もちろん強制参加ではありませんので、自分で行くかどうかを決めれば良いですし、
いつまでもダラダラと惰性で参加することは互いにとって良い事とも思えません。
しかし、毎年同じテーマで聞いているはずなのに、受け手である自分自身が毎年のように
『受け止め方』が異なるのです。
例えば今回のテーマは事業計画について。
事業計画を作成することは僕たちコンサルタントにとっては基本中の基本とも言えます。
今までも『いかに優れたフォーマットを作成するか?』が差別化だと思って毎年バージョンアップさせてきました。
しかしここ数年、違和感があったのであまりフォーマットの改訂に注力することはありませんでした。
それが今回の研修を受講して腑に落ちました。
講義の中で『経営計画とは書面の事ではない』という言葉が印象的でした。
元々何のために計画を策定しているのかというと、今までは『行動を進捗しやすくするための
優れたフォーマット』を作っていたのだと思います。
しかし、近年の価値観やマネジメントシステムの変化を考えると、
社員を追いかけるためのフォーマットではなく、
社員が働きがいを持つことができる組織を創る事が一番大切で、
その手段の一つとしてフォーマットがあった方が良いこともある。
というのが正解なんだろうと思います。
この様に昨年と同じ内容を聞いても自身の環境や心境の変化があれば当然受け止め方も変わります。
そして何より、講師側が成長すれば恐らく大枠では同じテーマでも、
毎回それが深みを帯びてくるんだろうなと思いました。
振り返ってみると自分自身が提供しているコンテンツは本当に毎年進化しているのか?
は怪しいなと感じる時間でした。
襟もとをただすことができる貴重な時間でしたので、見習って行動を変えます。