仕事の原点は、相手の期待値を高めながら、それを上回り続ける事だと思います。
子どもの成長と塾の先生の関係を例に考えてみましょう。
最初は塾の先生が子どもに教えるところからスタートします。
1週間して先週教えたことを覚えていれば、次のことを教えます。
そして、またその次の週には新しい事を教えます。
これを数字で表すと、先生の知識を100だとして、子どもが1週目に1になりました。
2週目には2になりました。3週目には…
つまり、理論上は100週目には先生に追いつくことになります。当然先生が追いつかれれば先生ではなくなりますから、自分の存在意義が低くなります。
そうならないようにしようと思えば?
塾の先生は常に『この1週間の子どもの成長を上回る成長が、自分にはあったのか?』と向き合わなければなりません。
これは様々な関係にも当てはまります。
僕たちの様なコンサルタントという仕事は、毎月お伺いする中で常にお客様よりも貪欲に、向上心を持ち続けなければ存在意義がなくなります。
コンサルタントの中には自分の引き出しを増やそうともせず、自分の小さな引き出しを小出しにする人がいることも事実です。
先輩は後輩の成長よりも、上司は部下の成長よりも成長する気概がなければ、すぐに追い抜かれてしまいます。
若い人の方が当然体力がありますし、考え方も柔軟だと一瞬でそうなってしまいますから、僕は内定者の学生たちから学ばせてもらう気でいます。
プライベートでも同じで、友達同士、恋人、家族、それぞれが『この前会った時より魅力的な自分になれているか?』という健全な危機感を持って接し、その速度が高いもの同士が、長く関係を続けられるのかな?と思います。
自分だけのことを考えるのではなく、他人の目に振り回されるだけでもなく、『相手の期待を上回る自分』を磨きたいですね。