2020年7月24日

283話 一人でもやり切る覚悟

先日、とある経営者の方と話をしました。

全盛期には何店舗もあったお店も今では数店舗に(それでも立派ですが)。

100名を超えた社員も今では30名に(それでも立派ですが)。

その経験を経て、なんとなく今ではスッキリした顔に見えました。

ご本人も『プライベートも含めて底を見た』とおっしゃっていて、当時の幹部は全員辞めていったのだとか…

もちろんそうなる事が望ましいわけではないですが、自分の覚悟について問われた気がしました。

 

その方とは恐らく10年以上ぶりの再会でしたし、当時の僕と比較して今の自分がどうなのか?を考えると、何となく『社員を守るため』という大義というか、言い訳が基準になっていた気がします。

元々僕が考えていた組織は、『自分一人になってでもやり遂げる』という気持ちでした。

それは決して『ついてこれないやつは、ついてこなくて良い』という考えではなく、自分一人になってでもやり切る覚悟がない奴が、ビジョンなんて語って周りを巻き込んではいけない』という考えでした。

それがいつの間にか『こんな事をすれば一人になってしまうかも?』という気持ちに飲み込まれていたようです。

近い人から順番に愛情を持ち、自分の力を高めればその愛情が届く距離が長くなる、という気持ちに変わりはありません。

が、僕は誰かに気に入られるために生まれてきたわけでも、生きているわけでもない。

自分が信じたビジョン

『自分の役割に自信を持ち、互いの価値を認め合える社会を創る』

ために生きている。

 

一人になってでもやり切る覚悟がないやつに、誰かを守れるわけがない。

 

なんて言い切れる強い心が欲しい。