新入社員の頃にバイクの乗り方が分かりませんでした。
原付は乗ったことありましたが、いわゆるスーパーカブという、ちょっと複雑なやつです。
エンジンがかからないので上司に相談したところ、激怒されました。
『そんなことも知らんのか!!!!!!』
(本当にこのびっくりマークくらいの勢いで)
心の中で思ったことは『聞いてねぇし。』
研修をする立場としては『分からないことは聞きに行こう』ですが、さすがに聞きに行って怒鳴られたのではたまったものではありません。
昨日は社内で改めてルールの話をしました。
例えば挨拶。
うちの会社は出社して挨拶をしても、大半の人はパーテーションに隠れて顔が見えません。
ですから、朝出社してから最初に挨拶、その後顔が見えてからもう一度挨拶。
であれば、1回目の挨拶は要るのか?というごもっともな疑問。
ただ、そこには僕なりの理屈があります。
最初の挨拶は『場に対する』挨拶。
日本人の礼儀では『場』を大切にします。
例えばホテルなどを利用した時には、帰る間際に誰もいない部屋に一礼をする。
それはこの『場』を提供してくださった方々へのお礼です。
同じように、出社したらそこにいる人も大切だけれども、そこには見えないその『場』を提供してくださった方々がいる事も、忘れてはいけません。
そういった意味で、誰かがいてもいなくても挨拶をすべきだと思います(周りから見たら怖いですが)。
全ての所作には目的や背景がありますし、そうありたいと思います。
ただ、そういったことを知る機会が圧倒的に減ってきたことも事実です。
知らないから仕方ない、ではなく、どうすらば伝わるのかを考えたいですね。