2020年4月30日

272話 五月病

社員研修をさせていただく立場のものにとって、嫌な季節がやってきました。

その名は『五月病』。

ゴールデンウィークと呼ばれる5月の連休明けの退職者が増える現象を指します。

細かな統計があるわけではないですが、肌感的には年々『五月病以前の退職』も増えてきている気もしますが。

とは言え、病気なんてだいたいのものが原因と対策がわかれば怖くはありません。

五月病の一番のキーワードは『リズム』厳密に言えば『生活リズム』だと思います☝️

学生時代の自由さから社会に出たときの一番のパラダイムシフトは、突然のしかかる“責任”というキーワード☝️

学校には行かなくても自分(とその親)が損するだけですが、会社に行かないと様々な人に迷惑をかけてます☝️

そのストレスを感じながら毎日出社しますが、人間の習慣なんて3ヶ月しないと身につきません。

一見リズムを掴んだように見える人も、このゴールデンウィークは変則的、または長期休暇によって『元々の怠惰なリズム』にすぐに逆戻りします。

特に責任感の強い人ほど、4月は必要以上に緊張の糸が張り詰めていますから、ここで一気に緩んでしまう(ひどければ切れてしまう)わけで、それを五月病と呼んでいるわけですね。

 

この様に原因ははっきりしているわけですから、対策も明確です☝️

一つ目は、ジェットコースターのような疲れるリズムにしない事。

流石に連休中も毎朝出勤時に起きていた時間に起きた方がいいとは言わないですが、毎日昼前に起きたりすると睡眠のリズムが狂います。

睡眠のリズムは脳に大きな影響を及ぼし、脳は心に大きな影響を及ぼすことは、科学的に立証されています。

二つ目は、4月の自分の成長を受け入れる事。

自分がどこで成長したのかを受け入れないと、自己効力感が高まりません。

自己効力感が高まると、次の自分への期待が高まりますから、動機付けが働くわけですね。

そして最後に、5月末と8月頃の目標を決める事。

4月に猛然と走った人ほど、少し先を見ることをお勧めします☝️

車の運転と同じで、スピードが増すほどに周りの景色が見えなくなります。

そういう時ほど、少し先を見るようにしたいものです。