2016年の相模原障害者施設殺傷事件。
多くの方の命が奪われたことと、『人の命』について考えさせられました。
僕たちは“働く事を通した自己の役割”をビジョンの中に入れているように、“人の役割とは何か?”を命題に置いています。
しかし、働く事を通した自己の役割ですので、“働きたくても働けない人には役割はないのか?”というテーマにも打ち当たり、自分でも整理がつかないことがあります。
先日、福祉の仕事に従事しておられる方に、ストレートに聞いてみました。
重度障害者に役割はあると思いますか?
するとその方は、こんな事を言ってくださいました。
『重度障害者の方は、話すことや身振りで伝えることはできない方も多いので、直接何か教えてくれるわけではありませんが、相手のことを見抜く力があると思うんです。
こちらの気持ちが相手に向かわないと、言うことを聞いてくれない。
だから、自分の心がそこにあるように思えてくる。
相手を通して自分が見えてくる。内観する感じですかね。』
なるほど。
そりゃあ、こういった仕事に従事している人たちが魅力的なわけです。
毎日毎日他人に触れて、内観して、繰り返しているわけですもんね。
とても僕にはできないことですが、改めて【全ての人に役割がある】という事を確信しました。