この季節は新人研修などで学生さんから社会人になったばかりの方と多くの接点を持ちます
その時に“思考の癖”を見かけることがあります
口癖はわかると思うんですが、思考癖ってわかりますか?
その人が持っている考え方の傾向の中でも、特にその人を象徴していると思われるものです
僕たちの新人研修は、『習慣を身につける』ことをテーマにしています
その中でも『でも、だってを言わない』といった表現のものがあるのですが、『でも、だってを言う人は、頭の中がそうなっているから』ですよね?
このように、表面的に発せられる言葉や行動がその人の個性となるのですが、その背景には思考の癖があります
その中でも気になるのが、【間違ったポジティブシンキング】
ポジティブシンキングを
『悪い事も良いと解釈しよう』
『何とか良いところを見つけよう』
となっている気がします
例えば
の場合、『お客様に叱られた事は良い経験になった』
なんていうケース
これは、『叱られた事は悪いことをしたからだ』という部分をすっ飛ばして解釈しているので、成長の余地が狭くなります
自分と向き合えていないというか、
心が本能的に事実から目を背けてしまうんです
あくまで『良くないことをしたのは悪いことだ。』ただし、『それを受け止めて今後改善しよう』というのが、本当の意味でのポジティブシンキングなのではないでしょうか?
の場合は、まるで良くない事は自分の周りには起きていないかのように考えるケース
例えば一つの良いことと、二つの良くないことがあったとします
の場合、二つの良くないことは起きていないかのように良いことにだけ着目するので、無理やり『今日は良いことしかなかった』と捉えてしまいます
良くない事にちゃんと目を向けた上で、良いことは良いこととして捉えないと、結局成長しなければどこかで“一つの良いことと、十の良くないこと”みたいになってしまいますから
『良くないこと』に目を向けていただいた上で、『だからここからどうする』と向き合える心の体力を付けたいですね