今朝の新聞に気になる記事が
【転職、過半が抵抗なし】という、新社会人の仕事意識と生活実態調査
この春に新社会人になった方々への職業観調査で、実に56.5%が
『自分にもっとあった会社があれば転職したい』と答えているのだとか・・・
僕は今、若者が自分の将来を自分で切り開く為のサポートをしています
それはなぜ取り組んでいるのかと言うと、若者たちが働く事に対して、
ひいては社会に対して期待できていないという調査が多いから
そもそもなぜそんな現象が起きているのかというと、先輩社員たちにも
『一所懸命』という意識がなくなっているから
もちろんそれは20年ほど前から企業側が終身雇用を放棄したからに外ならず、
僕たちが社会に出た頃からCMで♪職業選択の自由、あはは~ん♪が流行りましたからね
元々一生懸命と言う言葉は、鎌倉時代の御恩と奉公に由来する‟一所懸命”に由来するとも言われ、
一つの場所で命を懸けるという意味があります
しかし、今は少し様子を見ては次の所が気になり、またそこで不満を見つけては他へ移動する・・・
元々日本人は農耕民族なので、自分たちで協働で田畑を開拓してきました
しかし、その場所が気に入らないからと言って隣の土地を開墾しても、また一から同じ時間が掛かります
それに対して欧米型の狩猟民族は、良い狩場を見つける為に転々とします
そもそものDNAが異なるわけです
僕は色々な人から転職の相談を受けます
僕自身も転職歴もあります
しかし、共通して言えることは、『この場所で、命を懸けてやり遂げたと言い切れるのか?』を
聴くようにしています
今の場所が気に入らないから、隣の芝生が青く見える
そんな転職では絶対にうまく行きません
今が嫌だからではなく、今の場所では全て出し切った結果として次の場所を求めるならば、きっとうまく行くでしょう
この記事がどんな聞き方をしたか詳細は分かりませんが、少なくとも入社一年目の方に
『自分にもっとあった会社』を判断できるだけの力は身についていないはず
もしそう思わせているなら、
それだけ今の会社の先輩もいつでも脱出できるだけの半身の仕事しか出来ていないか、
その新人さんたちに信頼してもらえるだけの関係構築に問題があるのではないかと思います
もし、その新人さんたちが自分の子どもや大切な人だったならば、
『まずは俺の言っている事を信じろ。任せておけ。』と言い切ってあげる事が必要なのではないでしょうか?