これまで多くの経営者や働く人々と接する中で、前に進む人には必ず何かしらの”原動力”があることに気づきました。
若い頃は「善の力」や「利他の精神」を大事にすべきと考えていましたし、今でもそれは根底に大事なものであると考えています。
しかし最近は異なる視点も理解できるようになりました。
つまり、怒りや不満を原動力にして、自己の利益を追求することから始めている人もいるということです。
それが全て悪いのかというとそうでもなく、結果としてそれが最適なこともあるようです。
怒りや自利の感情があっても、それが前進する力になるなら、必ずしも悪いわけではありません。
例えば、理不尽な状況に対する怒りや、現状を打破したいという強い欲望から行動を起こし、
結果的に大きな成功を収めた人を何人も見てきました。
そういった人々が最終的には利他の心を持つようになったり、善の力を生かすようになったりすることも少なくありません。
つまり、必ずしも最初から聖人君子のような動機である必要はないのです。
最も重要なことは、まず一歩を踏み出すこと。
たとえ最初の動機が利己的であっても、その一歩が、より大きな善や他者のために役立つ行動に繋がっていく可能性は十分にあります。
怒りや不満を行動のエネルギーに変えることは、現実を前向きに変えるための大切な力です。
だからこそ、感情を抑え込むのではなく、それを上手に行動へと昇華させていきたいものです。
≪今日の心がけ≫
何らかの原動力を持ちましょう