2024年9月17日

608話 良い時におごらず、悪い時に腐らず

昔からお世話になっている経営者の方に「良い時におごらず、悪い時に腐らず」という言葉を教えていただきました。

これは、長嶋茂雄氏が監督だったころに口にした「勝っておごらず、負けて腐らず」という言葉に通じるものがあり、

長年経営を続けていると見えてくる景色があるのだろうと感じます。

私自身はまだその境地に達していませんが、古くから大切にしてきた言葉に「稔るほど首を垂れる稲穂かな」というものがあります。

 

人は成功すると自分が他者より上にいると勘違いし、傲慢な態度をとってしまうことがあります。

また、うまくいかない時には感情が沈み、その感情を周囲にぶつけてしまうこともあります。

しかし、それこそが人の本性が現れる瞬間であり、周りはその行動を見てその人を評価します。

平常時にはなかなかその人の本性は見えてきませんが、そうでない時に現れるものなのですね。

 

だからこそ、成功しても謙虚に、困難に直面しても感情に流されず、冷静に対応することが大切です。

このように、人間の本質的な姿が浮き彫りになる瞬間こそ、他者に対してどのような態度を取るかが重要であり、

その姿勢こそが評価の基準となります。

 

≪今日の心がけ≫

謙虚さを忘れず、感情に流されず冷静な判断を心がけましょう。