前回は、弛緩することの大切さについてお話ししましたが、
年を重ねると「手放さざるを得ない」場面が増えてくることに気づかされます。
若い頃は、時間は無限にあると思いがちですが、歳を重ねるごとにその限界を実感するようになります。
大切な人の他界や周囲の年長者の変化、さらには自身の体調や体力の衰えなど、さまざまな形でそれを感じる瞬間が訪れます。
しかし、手放すことと諦めることは異なります。
手放すとは、過去のものを解放し新しいものを迎える準備をすることです。
一方で諦めるとは、挑戦や可能性を放棄すること。
手放すことで空いたスペースに、新たな何かを得ようとするのは、向上心の表れです。
年齢を重ねても、この向上心は自分でコントロールできるものだと信じています。
向上心を持ち続けることで、人生の後半戦でも新しい発見や成長の機会を得ることができます。
手放すことで、心に余裕が生まれ、その余裕が新たな挑戦や成長への扉を開いてくれるのです。
だからこそ、手放すことを恐れず、向上心を持って前に進んでいきたいものです。
≪今日の心がけ≫
手放して何を得たいのかを考えましょう