私も50歳を過ぎ、周りの友人知人の声を聞いていると、『そろそろ勝ち逃げ』という言葉が聞こえてきます。
確かに、50歳まで仕事を頑張り、少し上の先輩方が定年や引退していく姿を見ると、
リアルに自分の引退時期などを考える時期でもあるのかもしれません。
ただ、違和感を感じるのが「勝ち逃げ」という言葉です。
何に勝ったのでしょうか?
何を残したのでしょうか?
自分が経済的に安全なポジションを確保することができれば、それで人生の勝ちと考えて良いのでしょうか?
私はそうは思いません。
人生をかけて成し遂げたい大義を掲げ、その上で後進の方々にとっても有益な何かを残すことができて、
初めて「チームとして勝った」と言えるのではないでしょうか。
自分の成功だけでなく、周囲の人々、特に若い世代の成長や成功にも貢献することが重要です。
私たちが目指すべきは、単に自分自身の成功を追求することではなく、共に働く人々や次世代に対して価値を提供し続けることです。
これには、知識や経験を共有することや、新しい機会を創出することが含まれます。
後進が成長し、さらなる成功を収めることで、自分自身の成果もまた一層輝きを増すのです。
これからの時代、個人の成功だけでなく、社会全体やコミュニティの成長にも目を向けることが求められます。
経済的な安定だけではなく、精神的な充実や社会貢献も含めて、自分の人生を豊かにしていくことが大切です。
勝ち逃げではなく、次世代に何を残せるのかを考えることが、私たちにとって本当の意味での「勝ち」なのではないでしょうか。