人事制度を設計する際、『求めている人物像』の話になる事があります。
私達プレジャーサポートでもたまに『求められる人物像は何ですか?』と聞かれることが社内外であります。
その時に一瞬立ち止まって考えます。
企業によっては謙虚に?『うちの会社なんて、来てくれさえすれば求めることなんてありませんよ。』
という経営者の方もいらっしゃいます。
ただ、(これは自戒の意味も込めて)やはり求める人物像は明確にすべきかと思います。
そういう話をすると
『明るく元気で、真面目で素直なことが良いですね。』
となりがち。
本当にそれが“当社が求める”人物像と言えるのでしょうか?
逆に『うちの会社は暗くて元気がなく、さぼり癖があってひねくれている人が欲しい。』
という会社があったら教えてほしいものです。
つまり、求める人物像が描けていない会社は当たり前の事しか言えなくなってしまいがちということですね。
では、なぜ求める人物像を描けないのか?
それは組織としての具体的な戦略がないか、
もしくは戦略は明確だけれどもその戦略を実行する上での具体的プロセスが描けていない可能性が高いということです。
例えばある会社が新規出店を増やしていこうという時には、開拓や折衝が得意な社員が求められがち。
それがひと段落ついて、既存の店舗の守りを固めようと思えばルール創りや保守する事が得意な社員が求められることになるでしょう。
この様に、組織に求められる人物像はその組織の戦略に左右されるということですね。
但し、全ての根底には各社の理念や大切にしたいVALUEがあるはずなので、そこは外してはいけません。
≪今日の心がけ≫
求められる人物像を明確にしていきましょう