自立した組織を目指すために避けて通れないのが“法令遵守”、いわゆるコンプライアンスの考え方。
今では当たり前になったコンプライアンスですが、意外とその歴史は浅く日本では2000年頃から新聞紙面をにぎわすようになりました。
自立した組織では法令を遵守していますが、依存している企業の多くは『この業界は仕方ない』で済ませて法令を守ろうとしません。
例えば労働時間についても
『社長、今は法律を守るのが当たり前の時代ですから、社長が仰っているのはいわゆるサービス残業と言って、法律上認められていません。』
と、お伝えする事が未だにあります。
中には
『町さん、そんな法律ばかり守ってたら会社はつぶれてしまうで。』
と言われることも。
一番思い出に残っているのは、まだ会計事務所に勤務していたころに
『町さん、消費税納めてたら倒産してしまうから、消費税まけて。』
と言われたことですね。
私も経営者として痛いほど気持ちは分かります。
しかし『この業界は仕方ない』は、全ての業界で耳にする言葉なのです。
それでも真摯に経営をしなければなりません。
法律を守ってもうまくっている会社はうまくっているわけですし、むしろその方が社員にもまっすぐ向き合える場面も増えてきます。
経営や自身の業界を取り巻く法律を知り、それを見越した経営をしたいものですね。
≪今日の心がけ≫
法律の変化を知りましょう