2024年1月29日

448話 自立した組織の定義(その➂)

自立した組織を目指すために避けて通れないのが“法令遵守”、いわゆるコンプライアンスの考え方。

今では当たり前になったコンプライアンスですが、意外とその歴史は浅く日本では2000年頃から新聞紙面をにぎわすようになりました。

 

自立した組織では法令を遵守していますが、依存している企業の多くは『この業界は仕方ない』で済ませて法令を守ろうとしません。

 

例えば労働時間についても

『社長、今は法律を守るのが当たり前の時代ですから、社長が仰っているのはいわゆるサービス残業と言って、法律上認められていません。』

と、お伝えする事が未だにあります。

中には

『町さん、そんな法律ばかり守ってたら会社はつぶれてしまうで。』

と言われることも。

 

一番思い出に残っているのは、まだ会計事務所に勤務していたころに

『町さん、消費税納めてたら倒産してしまうから、消費税まけて。』

と言われたことですね。

 

私も経営者として痛いほど気持ちは分かります。

しかし『この業界は仕方ない』は、全ての業界で耳にする言葉なのです。

それでも真摯に経営をしなければなりません。

 

法律を守ってもうまくっている会社はうまくっているわけですし、むしろその方が社員にもまっすぐ向き合える場面も増えてきます。

経営や自身の業界を取り巻く法律を知り、それを見越した経営をしたいものですね。

 

≪今日の心がけ≫

法律の変化を知りましょう