働き方改革が具体的に進み始めたのが2019年頃からですが、いよいよ避けて通れない経営課題になってきましたね。
私は、この働き方改革をもちろん経営者の方にとって重要な選択を迫られることとして考えていますが、それ以上に働く側にとって決断が迫られていることだと考えています。
この改革の一番のテーマは労働時間と賃金の適正化であり、特に労働時間は命にも関わる事なので早急な対策が講じられてきました。
というのも、まだまだ2019年頃はサービス残業が当たり前の世の中。
まずはサービス残業の解消からスタートした企業も多かったのではないでしょうか?
みなし残業を隠れ蓑にした対策?も未だに残ってはいますが、それは一時的な対処であって改善ではありません。
さて、サービス残業問題が解消されたとして、その次に着手すべきが残業時間の問題。
こちらも45時間が30時間になり、いよいよ0時間に近づく社会になるのかもしれませんね。
この様にして労働時間の考え方が社会に定着していったときに、同時に対策としてAIを始めとした業務効率化の着手が進みました。
業種にもよりますが多くの産業でテレビ通話が当たり前になり、生産性が格段に改善されました。
社員の皆さんにとっては『良かった良かった』と言い切れるのでしょうか?
そこで会社は考えます。
『時短ってやればできるもんやな。』
そこでさらに考えます。
『この社員の役割、本当に必要なんかな?AIでもできるんじゃね?』
つまり、働く側に時間という選択肢を提供した結果、企業側にも選択肢が生まれたのです。
働き方改革がもたらしたものは、時短という自立なのです。
今一度、短くなった労働時間の中で、自身の提供価値を見直す時期なのかもしれないですね。
≪今日の心がけ≫
今月の所定労働時間でどんなパフォーマンス(成果)を発揮するのかを決めましょう。