先日は京都で染め物をしておられる、創作着物屋さんの見学に伺いました。
元々ビジネスプランコンペedgeのプレイヤーの方からのご紹介、というか
お勧めで、『伝統産業をもっと知って欲しい。』という話からの同行でした。
伝統産業に関しては二つの側面を持っていると思っています。
不易流行という考え方があります。
大切にしなければならない事を守りながら、新しいことを取り込んでいくという姿勢の大切さ。
そう考えると、ある意味削ぎ落とされる部分も必要なのでは?という想い。
そしてもう一つは、人間(というか生物)は歴史の積み重ねで生きていて、
先人たちの存在があるからこそ今の自分があるわけで、それを重んじるべきだという想い。
そこに触れるために行ったのですが、やはり何かを生み出すには相当な努力と創造力がいるのかな?と感じました。
一つ一つの作品に壮大な背景や想い、技術が裏付けてあり、言葉が出なくなりました。
その中でも 一番しっくりしたのが
『今の自分を着物に映す』
という表現。
今日作ったのと同じ作品は、来月同じものを作れと言われてもできない。
それだけ作品に自分を込めているんだと思いました。
僕なんて足元にも及ばないという前提ではあるものの、例えばエクセルのフォーマット、パワポのプレゼン資料に自分が投影されているのだと思います。
だからこそ、自分を高めないとただの紙切れどころか、お客様にご迷惑をおかけすることもあるのだと思います。
この仕事を始めて48年の方に『いろいろ整理できてきたのは40年経ってから』と言われた時に、最初は『先が長いな…』と思いました。
が、僕は『まだ』『たったの』25年。
そう考えると、次の5年の使い方が変わる気がしました。