2023年10月12日

419話 楽しさと厳しさと働きやすさと

「チーム」という言葉を聞いて、あなたは何が浮かびますか?

スポーツで使われる頻度が高いかと思いますが、ここでは職場というチームを想像してください。

当社は「働きやすい職場づくり」をご支援する立場ですから、自分たち自身も働きやすさと向き合う必要があります。

 

では、「働きやすい職場とは?」と聞かれたら?

「楽しい職場」という言葉をチョイスする方もいるかもしれません。

もちろんそれ自体を否定するつもりはありませんが、私は「楽しさと働きやすさは直結しない、一つの因子である」と考えています。

例えば、学生時代を思い出してください。

一つのチームは毎日ゲームをして、飽きたらコンビニへ行き、時にはマクドナルドで夜が明けるまで話をしている。

もう一つのチームはクラス全体が授業を受けやすくするために時間を守り、宿題をして授業を進めやすくして、時には全体のコミュニケーションをとるために一緒にご飯を食べに行く。

どちらのチームの方が「楽しいか?」と聞かれると、もしかすると前者を選ぶ人の方が多いかもしれません。

 

しかし、学生の本分を「仲間と共に学びを得ること」と考えると、後者の方が目的を成し得ていると言えそうです。

これは私たちも同じで、職場から楽しさを排除する必要はありませんが、それはあくまで働きやすさを創造する一つの要因。

当社の本分は「理念を実現する為に働きやすい職場を創造すること」なのです。

ちなみに当社の「働きやすさを創る」という意味は、経営を可視化して・管理会計を強化して・労務環境を改善向上させることとご解釈ください。

労務環境を改善することは社員さんにも直結しやすい一丁目一番地(意味はお調べください)ですから、緊急性が高いときに着手します。

 

しかし、幹部の方から「店長にしておけば残業代は払わなくて良い」といった時代錯誤な発言が飛び出ることも。

よく「就業規則は社員を守るためにある」と言われますが、それは蟹工船(こちらも意味はお調べください)直後の時代の話。

今となっては経営者と社員がともに同じ未来を創造する為の共通認識と捉えるべきだと考えています。

就業規則の穴を見つけることや揚げ足を取ることには何の意味もありません。

互いのコミュニケーションツールとして使いたいですね。