最近、企業から「業務を任せる以前のレベルで悩む」という相談を受けることが増えています。
このような状況を単に「最近の若者」のせいにするのは簡単ですが、そうした環境を作り出した大人たちにも責任があると考えます。
そこで、社会人基礎力に注目し、その一つである実行力について考えてみます。
実行力とは、指示を受けた際にそれを正確に実行する力のことです。
これは社会人としての基礎中の基礎であり、信頼を得る第一歩でもあります。
誰しも最初から自由に自分のアイデアを形にするのは難しいものです。
しかし、言われたことを確実にこなすことで、その中にある課題や意図を理解する力が養われます。
重要なのは指示された内容をただこなすだけで終わるのではなく、自分なりの工夫を少しずつ取り入れることです。
例えば、指示されたタスクを効率化する方法を考えたり、他の人が気づかなかった問題点を指摘したりすることで、
自分の価値を高めることができます。
こうした小さな積み重ねが、次のステップに進む土台となり、やがて自発的に行動する力を育むのです。
実行力を磨くことは、社会人としての成長の出発点です。
まずは周囲の指示を正確に守りながら、そこに自分の工夫を加える意識を持ちましょう。それが次のチャレンジへと繋がります。
≪今日の心がけ≫
周囲の指示を正確に守って、課題や活動に取り組もう。