2024年1月23日

444話 会社と社員の自立

この数回のブログの背景にあるテーマは【自立】です。

戦後復興期からバブル崩壊に至るプロセスの中で、勤勉な国日本の国民は

『とにかく先人に倣え』が成功要因と考えられてきました。

 

もちろん過去を否定するのは回りまわって自分を否定する事になりますから、全てを斜めから見た方が良いわけではありません。

しかし、その後に訪れたいわゆる『失われた30年』が物語るように、過去の踏襲の先に何も生まれないことは十分にわかったはずです。

 

ですから大切なことは『踏襲すべきことと全く新しい事を創造することを見極める』という自立が求められているわけです。

それも企業で働くうえでは組織の自立と個人の自立が求められています。

イメージはこのような形です。

ここで大切なことは、『組織と社員の双方に』自立が求められているという点です。

しかし組織は生き物ですから、この4つの象限できれいに右上に行くとは限りません。

右上に行けば働きがいを感じてもらえる組織になるのですが、仮に組織が自立できずに社員だけが自立してしまうと、右下の状態になってしまって『期待した若手から順番に自立=独立』という状態に。

 

逆に私が携わっている企業では、頑張って企業が自立をしようとするものの、社員全員には意図が伝わらずに左上の状態になってしまう、といったところも。

そうなると一部の自立した社員にばかり負担がかかりますから、自然とその社員のストレスが高まって結果としてはその社員も離脱してしまう事に・・・。

 

あくまで理想論ですが、労使双方の自立を促したいものですね。

 

≪今日の心がけ≫

自身と自社の自立度合いを言語化してみましょう