昨年は最低労働賃金が1000円を超えた、経営者にとってはショッキングな年になりました。
過去10年ほどの推移を見るとこのような感じです。
この10年で250円ほど上昇し、2015年頃から『時給1000円』が着目され始め、ついに2023年に到達したという流れです。
この理屈ですと、『ここから10年後には更に250円ほど上昇するのか?』と思いきや、既に首相は『2030年代半ばには1500円に』という方針を示しています。
仮にこれが今回のUP幅で計算すると2034年頃には到達する見込みです。
『そうか、1500円か、すごいな』というレベルではなく、単純計算で初任給が20万円だったものが30万円になるということ。
しかもこの1500円というのは『全国どこでも必要最低限の生活をするには月給24万円が必要だ』という前提であることもポイントです。
いつもの政府の曖昧な解釈で、この『24万円必要』というのはあくまで『今』の話であり、10年後に東京で生活するのに24万円で済むはずがありません。
いずれにせよ1500円で160時間働く前提なわけですね。
経営者の方は単に『1500円に上がる』というよりも『24万円』という数字を覚えておいた方が良いのかもしれません。
≪今日の心がけ≫
自分の時給と労働時間を理解しておきましょう